実際にあったお話の中で、今後似たような事例が増えていくのでは?と私たちが想定しているものがございます。
今日は、その事例についてお話したいと思います。

日本は昔から、跡継ぎは長男というお考えのご家庭が多くございました。
今も、少なくはないと思います。
しかし近年、少子化の影響もあり、どこのご家庭においても男の子が誕生するとは限らず、娘様が、跡取りになるケースも珍しくなくなりました。
特に家業があるご家庭などは女性が跡を取り、御婿様が、お仕事を承継されるという事もございます。

しかし、娘様が跡を取ることが普通になってきているのと同時に、離婚も今や3人に1人と、当たり前の世の中です。
娘様が跡を取り、御婿様がお仕事を承継することを見越して、経営者のお父様が御婿様を養子に入れたのだが、その後、娘様が離婚してしまい、元旦那様との養子縁組の解消について問題となっているという事例があるのです。

つまり相続税などの対策を考えて、養子縁組をする事も一つの手段ではありますが、それだけを考えて安易に養子にしてしまうのも、それまた問題を引き起こしかねないという話なのです。
これに関しては、正直「これが正しいやり方」という正解はないと思います。
ですが、今後増えていく可能性が大いにある話ではあると思うので、当事者の方は、よくよく考えていただきたいなと願っています。

税理士法人長沼税務会計事務所